2013-01-01から1年間の記事一覧

話数単位で選ぶ、2013年TVアニメ10選

前回に続いての今年の便乗振り返り企画です。 <ルール> ・2013年1月1日〜12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。 ・1作品につき上限1話。 ・思いついた順に掲載。順位は付けない。 <10選リスト> ・『ラブライブ!』#8「やりたいこ…

2013年TVアニメOP/ED5選

今年も残り僅かということで、恒例の便乗振り返り企画です。 まずは今年のTVアニメで印象深かったOPとEDから挙げていきたいと思います。 他の皆様は10選という形が多いですが、私が10ずつ選ぶと散漫になりがちなので、メリハリをつける意味で5選ずつとしまし…

『[新編]まどか☆マギカ』と『戦国コレクション』、叛逆のほむらと謀叛の光秀

もはや先月の話ですが、『[新編]まどか☆マギカ 叛逆の物語』を観ました。 だいぶ間も開いたので、ネタバレとかは特に気にせず、かと言って本筋の話もするわけではなく、 この映画を観ていて『戦国コレクション』のことを思い出した、ということを書こうと思…

文学フリマ発刊『アニバタ Vol.6 [特集]最近の京都アニメーション』への寄稿のお知らせ

あれ、一つ前の記事も寄稿のお知らせだ……。 なかなか更新できずにこの体たらくとは、良くないですね……。 気を取り直して、お知らせです。 今回もアニメ・マンガ評論刊行会様の発刊する評論集に寄稿をさせていただきました。 こちらは11月4日に東京流通センタ…

C84発刊『アニバタ Vol.4・5 ([特集]P.A.WORKS)』への寄稿のお知らせ

以前の『話の飛躍についていけません ――志村貴子『青い花』評論集――』に続いて、 またアニメ・マンガ評論刊行会様の発刊する評論集に寄稿をさせていただきました。 今回は夏のコミックマーケット84にて3日間委託頒布されます。 詳細は下記の通りです。 新刊…

『風立ちぬ』にあった映画の時間

先日『風立ちぬ』を観てきました。面白かったです。 久しぶりにスタジオジブリ作品で映画なるものを観た気分になれました。 以下、そのネタバレありの感想です。 堀辰雄の小説『風立ちぬ』は個人的に、不思議な感覚をもった作品でした。 この小説は、堀自身…

『ガッチャマン クラウズ』への期待〜一ノ瀬はじめと南野奏

『ガッチャマン クラウズ』楽しく視聴しています。 今作はまず、ガッチャマンシリーズの新作でありつつ、個性派・中村健治監督による自由なイメージの刷新にやはり驚かされます。 一方で、個人的に『つり球』に続いて中村監督と組む、シリーズ構成の大野敏哉…

『あいまいみー』と『あいうら』から5分ショートアニメの制作形態を考えてみる 音響編/6/10追記

記事を書くのが久々になってしまいましたが、今回は作品ごとや各話ではなく、ここ最近地位を確立しつつある5分枠のショートアニメという括りを見ていこうと思います。 その中でもとくに音響の一部分、アフレコ周りについて。 扱うのは前期の『あいまいみー』…

志村貴子『青い花』評論集への寄稿のお知らせ

話の飛躍についていけません ――志村貴子『青い花』評論集―― | アニメ・マンガ評論刊行会 http://www.hyoron.org/aoihana2 アニメ・マンガ評論刊行会様の発行する、『青い花』評論集に寄稿させていただきました。 リンク先の引用ですが、以下のイベントで頒布…

TVアニメ『ラブライブ!』第12話までからみる視点の置き方と、その劇的さ

せっかくコメントのほうでご要望をいただいたのに、時間のやりくりが下手なため記事が遅れてしまいました。申し訳ありません……。 さて、TVアニメ『ラブライブ!』第12話、もう一波乱あるとは思っていましたが、恐るべき出来でした。 圧縮された展開で穂乃果…

TVアニメ『ラブライブ!』第11話の変化する人間関係、そのずれの描き方

TVアニメ『ラブライブ!』に相変わらず驚かされっぱなしで、とても楽しんで観ています。 第11話は、第3話の反復をみせつつ、さらに大きな期待からの反動を描く展開で、その大胆さがとてもよかったです。 しかし、大胆な構成ながら、実は今回の穂乃果たちのず…

TVアニメ『ラブライブ!』第8話の演出考〜「僕らのLIVE 君とのLIFE」に至る、彼女たちのステップ

『ラブライブ!』第8話が素晴らしい出来だったので、このエピソードの演出の良さと、この作品の良さについて考えていきたいと思います。 まずやっぱり、このエピソードの肝として一番語られているのは「僕らのLIVE 君とのLIFE」のライブシーンですが、しかし…

『スタードライバー THE MOVIE』感想〜繰り返す僕たちのアプリボワゼ

というわけで『スタードライバー THE MOVIE』を観ました。 再構成なので大きくこちらの予想を外すということはなかったですが、TV版が好きなら描写の差異だとか楽しめる部分が多いと思います。 パンフレットでの榎戸洋司さんのテキスト及び五十嵐卓哉監督と…

『ラブライブ!』1〜3話の京極尚彦監督のカメラを動かす演出に注目してみる

『ラブライブ!』、とても面白く観ています。 前回の記事でそのスピーディな展開の圧縮ぶりに注目していたら、あの3話でのライヴの客席。 クラスの数人の団結でしかなかったことを、がらんとした客席で見せる、その視点の置き方自体がとてもツボでした*1。 …

『ラブライブ!』第2話の花田十輝さんの脚本に注目してみる

『ラブライブ!』面白いですね。テンションの高さが飛び抜けてるなあと思わされます。 花田十輝さんの、情報を短時間で見せ時間を圧縮してスピーディに見せる脚本が、その一因として上手く機能しているな、と思わせるものだったので、ちょっと注目して見てい…