STAR DRIVER - ワタナベ・カナコとケイ・マドカ

こんな時ですが、本日からスタードライバーも放送再開ということで、これからまた頑張ってほしいという意味も込めて。


今回の話は少し前のケイ・マドカに関して。
バニシングエージとして登場したマドカとコウですが、初登場は3話で、タカシもそうですがまずおとな銀行として顔見せしてるようなものなんですよね。
それもあって、マドカ・コウペアにはおとな銀行のリーダーであるワタナベ・カナコとは特に対比できるものを感じました。


・ワタナベ・カナコについて


カナコは榎戸さんもインタビューで仰っていたように、正義の人なんですよね(http://www.star-driver.net/special/interview02.html)。
11話でシモーヌが「どうやら本当に世界平和について考えているらしい」といった所から、12話で敵ながらタクトの命を案じたり。多分巨額の投資をして全サイバディの所有権を主張するのも悪用を防ぐ為なのでしょう。
12話はそうしたカナコの常人ならざる思想に真っ向からぶつかってくる存在として、青春一直線なタクトが現れた、というものでした。
そこでカナコは正義を貫きながらも持て余していた青春を謳歌することが出来た、といった感じですね。


・ケイ・マドカについて


アタリ・コウも居ますが、特に象徴的なのはマドカですね。
マドカは先のカナコから危険と評される人物。また「お嬢様」とも呼ばれているので、彼女も令嬢だったりするのでしょう。
しかしながら相方のコウは彼女を「眩い」と評してますね。それに対応して17話冒頭でのレオン・ワタナベのタクト達の評は「眩しい」と、ここも対比できる部分。
20話で政治的な思惑(バニシングエージ内でもあり、対本土でもあり)で動くキャメルスターに反感を抱きコウが戦闘に介入する辺りを観ても、マドカ・コウペアも榎戸さん言う所の「青春極道」なんだな、と。
しかし欲しい物を手に入れるためには手段を選ばないマドカは、タクト達とは対比されるような歪みを孕んだ青春という感じでしょうか。


17話や21話といったマドカ戦ではカナコはタクトに倫理観を問う様に戦いを静観していましたが、それは彼女の正義からのものだったのでしょう。
タウミサイルに関しては相手を傷つけずに勝った事をカナコは喜んでいたようですし。
一方で攻撃を躊躇ったりタウミサイルで何度も撃破される事に「よろしくない」というマドカは自らの青春のために倫理観を捨てている感じ。
同じ令嬢ながら正義のためレオンと結託し普段はガラス越しの青春をするカナコと、青春のために立場を利用し手段も選ばないマドカ。
彼女たちは本作品での正義と青春という価値観の一種両極端な部分をそれぞれ表しているようなキャラクターだと思いますね。




・おまけ - ダイ・タカシについて


21話であっさり出戻りしたので吹きましたw
多分、本当に好きなのはカナコの事で、でも真っ向から気持ちを伝えても玉砕するだけだから、おとな銀行トップになるためにタウバーンと戦ったりバニシングエージに戻って名をあげようとしたりしたんだろうなぁ……と。バニシングエージに戻っても資金援助の事を言ってフォローしたり。
電気棺状態でアプリボワゼしたり擬似第3フェーズしたり周到に準備してたけど、サイバディ復元のリスクで焦る辺りはカナコに告白出来ない通りに臆病なんだな、とか思ったりw
それでカナコにもマドカ・コウペアにも「つまらない」的な事言われて……w
まぁちょっと情けないけれど、そこが彼の魅力でもあるのでもうちょっとタカシ、そしておとな銀行周りが観てみたいなぁ。